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非アルコール性脂肪性肝炎とダイエット

肝臓には血液中の余分の脂肪を代謝したり、あるいは体に最低限必要な脂肪が足りない場合、肝臓自身が中性脂肪を合成して、血液中のコレステロール値を安定させる働きがあります。しかし、血液中のコレステロール値や中性脂肪値が基準値を大幅に越えると、肝臓は脂肪を代謝するスピードが遅くなり、肝臓に脂肪が蓄積していくことになります。

このように、脂肪を多く含む食品を口から摂取することで、脂肪が過剰にある状態が長く続くと、肝臓が慢性的な炎症を起こすようになり、肝炎と呼ばれる症状になります。

それで、このような状態を予防するため、肥満体型の人などはとくにダイエットをしたいと思うかもしれません。しかし、極端な、栄養バランスを無視したダイエットは、むしろ体の健康に害を及ぼし、肝臓に余計に負担をかけることになりかねません。肝臓に効くサプリなどを摂ると良いですね。

1日の摂取カロリー計算を行うとともに、ミネラルやビタミンまで含めた栄養バランスの良い食事を摂る必要があります。脂質を多く含むこってりとした食品を避ける一方、高タンパク質、低カロリー、食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れましょう。

食事をする際には、食物繊維の多い野菜、脂質の多い肉や魚、最後にご飯などの炭水化物を食べるようにすると、不必要な脂肪の吸収を防ぎ、食後の急激な血糖値の上昇も防ぐことができます。

できるだけ外食は避け、仕事がある日も、お弁当を作ってもらうことが望ましいのですが、どうしても外食にせざるを得ない場合、お惣菜やおかずの種類の多いセットメニューを注文するようにしましょう。丼ものなどはどうしても、高脂質、高カロリーになってしまいます。

ダイエットといっても、朝食を抜かすと体の代謝機能が低下して逆効果です。朝食も必ずとり、洋食よりも昔ながらの伝統的な日本食を中心にメニューを組み立てるようにすると、健康的に脂肪を落としていくことができます。

非アルコール性脂肪性肝炎とメタボの深い関係

アルコール性脂肪肝とは異なり、非アルコール性脂肪性肝炎は飲酒をしていないと人にも生じる肝機能障害です。アルコール性もしくはウイルス性肝炎の可能性が除外されており、肥満体型、特に血液中の中性脂肪値の量が多い人に生じる病気です。

アルコールをたくさん摂ることがない人は、太っていても油断して肝機能が低下していることに気づかないかもしれません。

内蔵に脂肪がついたり、高血圧や高脂血症などの症状が複合的に生じることをメタボリックシンドロームと呼びます。これらの症状は放置していると、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、狭心症などの重大な合併症を引き起こすリスクが高くなります。

脂肪肝により、肝機能が低下すると血液中の中性脂肪値や悪玉コレステロール値を増加させるので、前述した心臓疾患の直接的な原因になります。それでメタボリックシンドロームの症状がある人は、お酒を少ししか、あるいは全く飲まないとしても、脂肪肝になるリスクがあるのです。

以前は一般的に、脂肪肝とはお酒をよく飲む人がなる病気という認識でしたが、油っこいものや甘いものばかり食べて運動不足から肥満体型になる人は、お酒をたくさん飲む人と同様の負担を肝臓にかけていることになります。

非アルコール性脂肪性肝炎の原因はまだ厳密には特定されていませんが、偏った食習慣と運動不足、ストレスなどが複合して生じるのではないかといわれています。病院でメタボリックシンドロームと指摘されたら、食事療法と運動療法を行い、体の脂肪を落とすことが当座の目標になります。

薬剤が処方されるとしても、夜更かしを避け、定期的な運動、バランスの良い食事は継続して行う必要があります。メタボの進行状態により、コレステロール降下剤や、脂質異常症治療薬などが処方されることもあります。

メタボリックシンドロームと診断されたら、非アルコール脂肪性肝炎にならないようにカロリーコントロールをして、肝臓に負担をかけないように気をつける必要があるでしょう。

非アルコール性脂肪性肝炎と肥満の関係

戦後、日本が飽食の時代になってからというもの、意識しないと簡単にカロリーオーバーをしてしまいます。脂肪肝の罹患率は欧米よりも低かったのですが、現在では3%から5%の人が脂肪肝に罹患しているといわれています。

肥満とは単純に体重だけを目安にするものではありません。通常、BMIと呼ばれる計算方法によって肥満度を算定することができます。体重kg/身長mの2乗で値を求めます。

例えば、体重80kgで身長175cmの人の場合、80/1.75の2乗=26.12となります。

BMIが26と出ましたが、25以上の人から肥満と呼んでいます。25を越えると、脂肪肝や高脂血症、高血圧などに罹患する確率が高くなっていきます。BMIの数値も、体重に占める脂肪の割合が多いか少ないかによって個人差が出てくるものです。ウェイトトレーニングをしている人は筋肉がある分体重が重くなりますが、脂肪肝になる確率はトレーニングをしていない人よりも低いといえます。

内蔵に脂肪がついている人はそれほどBMI値が高くなくても、脂肪肝になるリスクは高くなります。非アルコール性脂肪性肝炎は、女性よりも男性の方が罹患する確率が高く、その理由として、エストロゲンなどの女性ホルモンが血中コレステロール値の増加を抑制するからです。

しかし、更年期を迎え、女性ホルモンの分泌量が減少すると、コレステロール値が上昇してしまい、内臓脂肪の増加や脂肪肝の罹患する可能性が高くなります。年配者の女性は、非アルコール性脂肪性肝炎について、以前は特に治療する必要がない良性の病気という誤解がありましたが、この病気も放置していると、肝硬変に至りかねないことがわかってきています。

お酒を飲まない人も、女性も、非アルコール性脂肪性肝炎に注意する必要があります。普段からよく運動をし、バランスの良い食習慣を保つだけでも、この非アルコール性脂肪性肝炎に罹患する確率を下げることができます。