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非アルコール性脂肪性肝炎の改善は食事から

肝臓には体の状態に応じて、血液、ビタミン、ミネラル、脂肪などの栄養素を貯蔵・放出する機能があります。体内の科学変化を助けるために1,000種類を越える酵素を製造することもできます。

しかし、油っこいものばかり食べていると、肝臓の脂肪を代謝する機能が低下します。代謝というのは別の言い方をすれば、肝臓が酸化していくということです。特に肝機能が低下していくと、脂溶性ビタミンの貯蔵能力も低下し、一方で中性脂肪ばかりがストックされていきます。水溶性ビタミンは肝臓でストックすることができないので、非アルコール性脂肪性肝炎に罹患している人は、健常者よりも多くビタミンを摂取しなければなりません。

この各種ビタミン類は抗酸化作用があり、細胞の老化を阻害する効果があります。逆にビタミン類が不足すると、肝臓の酸化を防ぐことができず、脂肪肝の状態が進行し、肝硬変になることもあります。

肝硬変まで症状が進むと、顔色が浅黒くなったり、黄疸が見られたりなどの自覚症状が現れることがあります。この時、歯を磨くだけで、簡単に歯茎から血が出たり、鼻血が出やすくなったり、怪我をした時に出血が止まりにくくなります。これは、ビタミンKが肝機能障害により不足していることが原因です。

さらにビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が悪化し、骨が弱くなるので骨粗しょう症の原因になります。ビタミン不足となると、サプリメントに頼りたくなりますが、抗酸化サプリメントのβカロチンおよび、ビタミンA、C、Eは肝臓がんのリスクを減らす効果がなく、逆にガンになるリスクをわずかながら高めることさえあり得るといわれています。

それで、サプリメントに頼るよりも安くて効果的なのは、野菜を多く摂り、健康的な食事をして、タバコを吸わないようにすることです。野菜以外でも、魚、卵、豆腐などの動物性タンパク質にも必要なビタミンは含まれています。カロリーに気をつけながらも、少しずつ摂り入れるようにしましょう。

また、便秘は腸内のガスを発生させ、この有毒ガスを分解するため肝臓に負担をかけることになるので、便秘防止のために食物繊維を含む野菜、あるいはヨーグルトなどの腸内機能を安定させる食品を摂るようにしましょう。

非アルコール性脂肪性肝炎の回復を早める生活とは

一時期、肝機能障害ある人は安静にして過激な運動や仕事を避けるようにといわれていた時代がありました。今日では、安静にしているよりも適度な運動が勧められています。その人の肝機能障害の程度にもよりますが、入院するほどではなければ、普通の日常生活を送ることができます。

睡眠をしっかりとることは、肝細胞の再生と回復を促す良い方法です。お酒を飲む人にはよく、休肝日を設けるようにと言われますが、お酒を飲まない非アルコール性脂肪性肝炎の人も、しっかりと睡眠をとって肝臓を休ませることは大切です。

特に深い眠り、ノンレム睡眠の段階で、循環器系は休むことができます。血圧と心拍数が低下して、心臓疾患系の予防につながります。加えて、ノンレム睡眠の時間に成長ホルモンの生産が最大になります。この成長ホルモンにより、肝細胞を回復させることができます。

この成長ホルモンが生産され、細胞を回復させるには、最低7時間は睡眠を取る必要があります。非アルコール性脂肪性肝炎は、ストレスも原因ではないかといわれているので、ストレスを上手に発散して溜め込まないようにしましょう。

ストレスが溜まると、アドレナリンが分泌されて、血圧が上がり、心臓疾患にかかるリスクが高くなります。また交感神経が刺激されると血行が悪くなり、肝臓への必要な血量が減少し、代謝機能が低下します。

非アルコール性脂肪性肝炎の人でも、お酒を飲んでストレスを発散するということは避けたほうが賢明です。非アルコール性脂肪性肝炎の人は入浴時、あまり熱すぎるお湯に浸かると心臓に負担がかかり、肝臓を含めた内蔵への血行が悪くなります。ぬるめのお湯で、肩までつかるのはなく、お湯の位置が心臓より下になるようにするだけで、体全体の血行はよくなりストレス解消、疲労回復に役立ちます。

食事療法や運動療法だけでなく、睡眠、入浴、ストレス解消なども意識して行うと、非アルコール性脂肪性肝炎を効果的に治療することができます。

非アルコール性脂肪性肝炎の検査方法

肝臓の働きは500以上に昇り、体の中で最も重要な臓器の一つです。

しかし、肝臓機能が低下し、最悪一部を切除する必要があるとしても、20%が残っていれば、残された肝臓は生命維持に必要な機能を果たすことができます。いいかえれば、病気により、肝機能が低下しても、なかなか自覚症状が現れず、気づいた時には末期的な状態になっているというケースが多いのです。

多くの人は、肝臓の検査をしてはじめて異常に気づきます。一般的にALTとASTというアミノ酸を作り出す2つの酵素が血液中に含まれているか、その量をチェックします。肝細胞に傷ができると、大抵の場合、これらの酵素が血液中に流出してしまうからです。人間ドッグや検診でどの病院でも行う一般的な検査方法の一つです。

中性脂肪値やコレストロール値が標準値を大幅に越えていたり、内臓脂肪が多い、メタボリック症候群の徴候がある人は、脂肪肝に罹患する可能性が高くなります。医師は食習慣の改善や定期的な運動をするように指導するかもしれませんが、変わらない生活習慣を続けていると、AST、ALTの療法の数値が高くなる傾向があります。ASTとALTの数値と関係から、慢性・急性肝炎、アルコール性、もしくは非アルコール性脂肪性肝炎、または肝硬変かどうかなどの診断を行うことができます。

非アルコール性脂肪性肝炎は、このような検査では特定できない場合があるので、大抵の場合、肝生検を行います。

直接、肝臓の組織を採取する検査で、血液検査よりも正確な検査を行えます。直接採取するといっても、メスを使って手術は行うわけではありません。最初に腹部右上の肝臓のある皮膚と肝臓に麻酔をします。エコー検査で肝臓の正確な位置を特定しながら、極細のハリを刺し込み、肝臓の組織細胞の一部を採取するのです。

検査自体は30分ほどで終わりますが、衛生管理の問題から、傷口が完全にふさぐまで、1日は入院する必要があります。